top of page

ama-ZONE

ama-ZONE  (あま-ゾーン) 

フランス人と日本人のアーティスト・ユニット。2009年に結成し、日本を拠点に活動している。ペインティング、写真、ビデオ、オブジェなどさまざまな手法により、“おんな・女性”の世界を観察、探検、考察して表現する。シリーズ作《Pretty War》は海外で話題を呼んだ

ama-ZONE 

A French-Japanese artist unit formed in 2009 and based in Japan. Using a variety of techniques including painting, photography, video and objects, they observe, explore and reflect on the world of 'Femininity'. The series « Pretty War » has attracted a lot of attention abroad.

Kyoto-MUNE-Tokyo

Mune.jpg

今年のKYOTOGRAPHIEのテーマは「SOURCE」。

生まれたばかりの赤ん坊が最初に飲む“源泉”は母親の乳である。

 

紀元前2万年のヴィレンドルフのヴィーナスから、ローマ時代の彫像、ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》など、現代美術に至るまで、乳房は芸術作品に繰り返し登場するモチーフであり、強調されるテーマでもある。豊穣、母性、自由、エロティシズムの象徴であり、時代、文化、ファッションによって、それは見せられたり隠されたりする。

 

京都の有名な寺社などの古建築を訪ね歩きながら、私の視線は門扉に止まった。そのほとんどに、女性の乳房を思わせる一対の突起物がある。これは私の見間違いによる想像なのか、それとも意図的なシンボルなのか。その答えを求めて何度か検索したところ、その名前は紛れもなく「乳金物(ちかなもの、ちちかなもの)」だった。偶然ではない。そして、ここに「被せ物」という本来の機能があったとしても、今ではただの装飾品にすぎないようだ。

 

東京の場合はどうだろう。

銀座や新宿の街を歩き回っても「乳金物」は見当たらない。その代わりに送水口(消火用設備)があるではないか。しかし、これらが「女性的」なフォルムをしているのは意図的ではなく、偶然でしかない。重くて、固くて、鎖でつながれている、一種ロボットらしさもある。いろんな色、形、年季も入っていて、欠損しているものさえある。まるで人間のようだ。

 

京都と東京のそれを見比べてみよう。伝統的で、シンプルで、自然体で、温かみのある木製の門扉とともにあるKyoto-MUNEと、もっと冷たく、もっと強く、フリッツ・ラングの『メトロポリス』のような街の囚人(鎖で繋がれた)のようなTokyo-MUNE、この2つの女性性が対比されて見えるのは私だけだろうか。

Pretty War

いつしか戦闘もののヒーローはヒロインに置き換わり、戦う女の子の姿が描かれるように

なった。 暴力や戦闘、危険なシーンに勇ましく立ち向かう女の子たち。

アニメ世界から現実社会を見つめ考察するシリーズ作〈Pretty War/プリティ・ウォー〉を

紹介する。What kind of future are you preparing your daughters for?

bottom of page